キャラクター紹介

  1. Aさん
  2. B君
  3. Cさん
  4. キャラクター
    について

パンダのキャップが目印のんびりなAさん

A:のんびりさん

学習障がい(LD)と、注意欠如・多動症(ADHD)による不注意の気質を持ちます。
計算や文章が苦手で、誤字脱字など書類の間違いを多くしてしまうことが特徴です。また、よく忘れ物をしたり、仕事が多くなるといっぱいいっぱいになったりして、あたふたすることがよくあります。好奇心が強く、たくさんの趣味を持っています。

より専門的な解説

Aさんは、ADHDのグループのうち、多動性が目立たないサブグループのADD(不注意優勢型)に属します。女性のADHDと診断を受けている方にはADDであることが多いといわれています。ADHDは多動性(落ち着かない)が目立つことで指摘されやすいのですが、ADDであるとむしろおとなしく見えたりするので、発見が遅くなり、発達さん本人は、障害に気づいてもらえず、劣等感を抱えたまま成長していることがあります。

AさんはさらにLDを併せ持っています。定型の私たちは、見えるすべてのものを写真のように認識しているのでなく、脳の中で、意味のある文章や図柄として認識します。例えば、外国人は漢字を絵のように捉えているので、その意味よりも形に惹かれて、不思議な言葉のTシャツを着ていたりします。日本人などは漢字を意味のあるものと捉えています。しかしLDの方は、字を絵のように捉えてしまい、例えば「緑」と「縁」の字はほんのちょっとした違いが分からないことがあります。

一方、映画監督や役者として活躍する人もいます。

キツツキの帽子が目印せかせかしたB君

B:せかせか君

自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)による衝動性を併せ持ちます。
思ったことはすぐ口に出し、持論をぶつけて、よく喧嘩になるようです。自分の考えに固執して、論理的に言い訳し、意見やアドバイスを聞かない傾向もあります。いつも活発・積極的で、会社の中でも外でも動き回っています。打ち合わせ中でも、ストローを噛んだり、脚を組み替えたり、落ち着かないところもあります。自信家のようにも見えますが、本質的には繊細で、多くのことに傷ついているようです。

より専門的な解説

Bさんのように、ADHDの特性がある人は社交的な人が多いといわれています。しかし、BさんにはASDの特性があるため、本質的にはコミュニケーションは苦手です。コミュニケーションの苦手さは、自分と相手の境界線が薄いため。自分と相手の知っていること・感じ方が違う、ということの直感的な理解が弱いためです。自分がプライベートで努力していることを知らない同僚に、努力が足りないように言われて口喧嘩を仕掛けていたりします。これは「心の理論」の未発達さにより、自分が知っていること・情報を、相手も当然知っていると錯覚してしまうASDの特徴に起因します。(「心の理論」を測る問題例は、「サリーアン課題」が代表的ですが、気になる方はお調べください

ただし、喧嘩であっても人に関わろうとしているのは、本質的に人好きだからと思われます。同時に、自分と相手の境界線が薄いため、相手に起こることを他人事とは思えないので、親分肌だったり、情にもろい一面もあります。

出会い頭に「太ったね!!」などデリカシーのないことを言うのは、コミュニケーションが苦手なASDに、別のことを考えてしまうADHDが合わさっているからです。実はBさんも、Cさんのように繊細で傷つきやすく、ただ活発なBさんは、相手に傷つけられるより前に自分から攻撃的に声をかけ、相手より優位であることを示すことを無意識にしているようです。

社長・評論家・学者に多いタイプです。新入社員という位置づけでは、むしろ頑固で生意気に映るため、その強みを発揮しにくいかもしれません。

ユニコーンカチューシャが目印ふしぎなCさん

C:ふしぎさん

ASD(自閉スペクトラム症)の受動型。
自分の気持ちや、困っていることがうまく表現できません。光や音に対する感覚過敏があり、体調を崩しやすいところもあります。友達を増やすことが苦手ですが、多数派に合わせようと無理をしているところもあります。誰に対しても礼儀正しいのですが、神経質すぎるところもあります。食事でメニューを決めるのが遅いなど、小さなことにこだわっているところもあるようです。

より専門的な解説

CさんはASDに多いタイプですが、「繊細な発達さん」の部分を強く持っています。相手を傷つけず且つ自分の気持ちをしっかりと表現(アサーティブ)することが苦手な「ノンアサーティブ」な傾向があります。学校教育の間は、明確に課題が与えられ、自己表現や選択が求められないので、周囲から指摘を受けることが少なく、問題ない子とされていましたが、就職や大学進学以降は自分で考えることが求められるようになり、生きづらさを強く意識するようになりました。「自分は社会不適合だ」「ダメ人間だ」と思いながら生きているため、自己肯定が強そうな人たちに劣等感を感じています。

キャラクターについて

  • 「定着!はったつさん」のキャラクターはあくまで「発達さん」の目安となるものです。
  • 実際の「発達さん」は主にADHD・ASD・LDの3つの発達パターンを併せもち、そして何よりも人間として「発達さん」以外の個性も持っています。ですから、どんな人もキャラクター通りではありません。「せかせかしたB君」タイプであるのに、自分に自信がないなどの自己肯定感の低さがある人もいます。あるいは「ふしぎなCさん」であっても、周囲にあわせずに、自分のやり方にこだわってアドバイスを聞こうとしないケースもあります。
  • 「定着!はったつさん」では、当事者への取材や専門家の監修のもと、キャラクターを通して、現実に近い「発達さん」の行動パターンを理解できるように工夫しました。ぜひ繰り返し学習いただき、小さなチームでディスカッション等をすることで、周囲におられる発達さんにうまく置き換えて理解してあげるようにしてください。